「ワンルーム(1K)マンション投資は成功しないのでしょうか。」

≪回答≫

⇒『×』

≪解説≫

投資対象がワンルーム(1K)マンションであるから成功しないということではありません。

不動産投資が失敗する要因は、大きく2つです。
1.高額な購入価格
2.賃貸の需給バランス

多くの方が誤解されているのは、『ワンルーム(1K)マンションの全てが投資不適格』ということです。

何故、毎月の賃料収入より支出が多いのか。
サブリース契約、賃貸管理費など様々な要因がありますが、賃料に対する借入金返済額のウェイトが大きいことが諸悪の根源となります。

極端な例ですが、新築分譲販売価格2,000万円のマンションが半額の1,000万円であれば月々の借入金返済額が約半分になります。
(融資金額:1,990万円⇒990万円・金利:2.000%・期間:35年/管理費・修繕積立金:8,400円/固定資産税・都市計画税:月額4,583円/賃料:74,000円とした場合)
① 購入価格2,000万円・・・借入金返済額 65,921円/月
② 購入価格1,000万円・・・借入金返済額 32,795円/月

①のケースでは▲4,904円/月、②のケースでは28,222円/月と大きく結果に差が出ます。
②のケースであれば、バッファがある為に今後の賃料下落・修繕積立金増額などにも対応可能でしょう。
①のケースは、説明するまでもなくマイナス額は大きくなる一方です。

つまり、適正な物件価格での購入であれば、ワンルーム(1K)マンションは投資適格と成り得るのです。
また、売却時に債務超過(ローン残債額>売却価格)になることも回避出来ます。

賃貸の需給バランスについては、ワンルーム(1K)マンションが乱立し空室が多いエリア、賃料相場と大きく乖離がある賃料設定、ファミリー層しか住んでいないエリアにワンルーム(1K)マンション、無人島に豪華なマンションなど需要(賃貸ニーズ・賃料など)に即した供給でなければ空室・賃料の大幅な下落に直結します。
新築であれば、周辺の同じような条件のマンションがその未来像になります。

※ 何故、減価償却費を収入とみなさないかについては、こちらのブログをご覧ください。
「支出が伴わない減価償却による節税が不動産投資のメリットです。」
 https://81labs.co.jp/archives/1423

現賃料が相場と比較して適正でしょうか。
新築プレミアム賃料、長期入居者の賃料など現在の相場賃料を調べることは投資判断には必須です。

ワンルーム(1K)マンション投資は悪ではありません。
販売会社に問題があるだけです。

運営継続(Hold)も売却(Exit)も困難な状態に陥って身動きが取れなくなっている方からのご相談が非常に多いです。
最初から失敗すると分かり切っている不動産を含む投資の為に被害者の方は大なり小なり人生が狂わさせられています。
被害者の方にも非が有るのでしょうが、国としてもう少し防護柵の設置、加害者を厳罰に処する必要があるのではないでしょうか。

この様なビジネスと表した詐欺行為が闊歩していることは、長い目で見れば国益にも影響を及ぼすと危惧します。

最後まで、お読みいただき誠にありがとうございました。
感謝

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